御売・小売業
公開日:2020.06.02
最終更新日:2022.03.28
卸売業や小売業には様々な分野に分かれますが、全体的にネットショッピングなどの普及により、流行となる商品の移り変わりは早くなっています。季節によって価格の変動が激しかったり、大口の話が来て資金繰り窮するなど急な資金調達が必要となる場面も少なくありません。また、そのような場合には既存の取引先からの注文も増加するなど、取引が集中する事態も考えられます。 そうなれば想定以上の仕入れ資金の確保が必要になります。
その一方で、卸売業や小売業の場合、売上の締日が月末締めの翌々月払いというところが大半を占めます。締めのタイミングが合わないと3か月以上も入金が先になってしまいます。入金サイトが長い一方で注文が殺到すれば仕入資金はすぐに枯渇してしまいます。資金さえ確保していれば取引チャンスを逃さずに済んだという場合も考えられます。
このような場合には審査に時間のかかる銀行融資よりも、ファクタリングの審査スピードが非常に支えになってくれます。特に2社間ファクタリングなら売掛先企業にもファクタリングを利用した事実を知られることなく、申込みから最短で即日、遅くとも数日には資金を調達することができます。そこで今回は卸売業のファクタリング活用事例をご紹介していきます。
・会社/個人事業主:S社(アパレル卸売業)
・ファクタリングの取引タイプ:2社間ファクタリング
・調達できた額:1,400万円
アパレルの製造卸売業を営んでいるS社では、働きざかりの20代から30代の若い女性向けアパレル製品を生産し、多数の会社に卸しています。そのため国内と東南アジアにそれぞれ工場を所有し稼働させています。しかし、長期の天気予報などによりその年の冬は例年よりも寒いという予報があり、女性向けのコートの注文が殺到し始めました。
普段よりも1カ月以上も動きが早かったため、材料の仕入れ資金に窮したS社は銀行に掛けあってみました。担当者は前向きに考えると言ってはくれたものの、2週間近くも返答がありませんでした。しかし、注文に応えるためには今すぐに仕入れて生産を始めなければいけないギリギリのタイミングになっていました。そこで業界内で知り合いの経営者に相談したところ、ファクタリングの利用を勧められました。
ファクタリング会社の担当者にそれまでの業況と仕入資金を確保した場合の売上増について説明すると、すぐに2社間ファクタリングの契約となりました。相談した日から3日目に入金され、無事に材料を仕入れて生産が間に合いました。あの時ファクタリングで資金調達していなければ、大きな取引チャンスを失っていたでしょう。
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