急に現金が必要になった時、便利なのが後払い(ツケ払い)現金化です。しかし、適当に選ぶと悪徳業者に引っ掛かりかねません。急いでいても、業者選びは妥協しないことが重要です。
今回は後払い(ツケ払い)を利用する際にどのような点に気をつければ良いのか、業者選びのポイントをご紹介いたします。
後払い(ツケ払い)現金化とは
まずは後払い(ツケ払い)現金化がどのようなサービスかをご紹介いたします。
後払い(ツケ払い)現金化とは?
後払いやツケ払いがどのような支払い方法か、利用したことがなくてもなんとなく知っているという方は多いのではないでしょうか。後払い(ツケ払い)とはサービス提供や商品購入の後で支払いをする方法です。
後払い(ツケ払い)現金化では、この支払方法を利用して現金を手に入れます。後払い(ツケ払い)現金化のサービスは、申し込み後、後払いで商品を購入し、購入した商品を転売などの方法によって現金化することを指します。
これまでの現金調達方法として重宝された、個人が利用できるファクタリングとして給与ファクタリングなどがありましたが、違法性が高いことから今ではほとんどの業者が撤退・廃業しています。
このことから後払い(ツケ払い)現金化サービスは、新しい緊急時の現金調達手段として注目されるようになりました。
利用の流れ
簡単に後払い現金化サービスの利用の流れをご紹介いたします。
①後払い(ツケ払い)現金化の業者に申し込む
公式サイトの申し込みフォームやメール、電話から申し込みをします。なかにはLINEなどを使っている業者もあるため、自分が利用しやすい方法を選びましょう。
②審査を受ける
後払い現金化サービスは金融ブラックでも利用できますが、審査は必須です。審査は必要書類の提出以外に、簡単なヒアリングが設けられていることもあります。
必要書類は事前に用意しておくと、審査がスムーズに進みます。
③契約を締結する
審査が無事通ったら、契約書が送られてきます。なかには口頭のみの契約を結ぶ業者もありますが、万が一のことを考えるときちんと契約書がある業者を選ぶほうがよいでしょう。
契約書は郵送ではなく、電子契約書であることが一般的です。細かな注意点もしっかり確認し、読み飛ばさないようにしてください。内容に問題がなければ契約を結びます。
このとき、購入したい商品の金額や、受け取る金額についても確認があります。納得できない場合は、断ることも大切です。なお、契約を断った場合は費用を請求されることはありません。
④商品の購入
後払いで商品を購入します。自分で自由に商品を選ぶわけではなく、業者から指定の商品を購入する場合が多いです。
購入後は業者の指示に従ってください。業者によっては特に何もしなくていい場合と、口コミ作成などの簡単な作業が必要な場合もあります。
購入後はすぐに現金が指定した口座に振り込まれますので、金額に誤りがないか確認しましょう。
⑤支払いをする
後払い現金化では一般的に、支払いの期限を最大1か月先まで調整できます。業者によって期限は異なるため、支払いの締め日はきちんと確認しておきましょう。
ほとんどの場合、支払いは利用者の給料日に設定されます。支払いが遅れると取り立てなどが行われる可能性があるため、必ず期限は守りましょう。どうしても間に合わない場合は速やかに連絡を入れて相談することをおすすめします。
業者選びはここをチェック!
後払い現金化サービスには多くの業者があるため、どの業者を選べばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
こちらでは、業者選びのポイントを7つご紹介いたします。
手数料の金額
後払い現金化サービスでは業者ごとに利用の手数料が設けられています。まずは手数料がどれくらいかを比較しましょう。
同じ金額を利用しても、手数料で受け取れる金額が大きく異なることがあります。たとえば5万円の商品を購入した場合、手数料が10%の業者では4万5,000円が受け取れます。しかし、手数料が40%だと3万円しか受け取れなくなってしまいます。
後払い現金化サービスは手数料が高額に設定されていることが多いため、注意が必要です。一般的には45~65%が主な換金率とされています。相場だけでもかなりの開きがあることがわかります。また同じ業者であっても、利用者の属性や利用状況、希望する商品の金額によって異なることがあります。気になることは必ず審査時に確認しておきましょう。
実績
後払い現金化サービスは、ここ数年で普及した新しいサービスです。そのため、サービス提供の開始時の新旧はあまり参考になりません。
実績を比較する場合は、利用者の数やリピーターの割合などを参考にしましょう。よい業者は契約数が多く、リピーターも多い傾向にあります。口コミやリピーター率は公式サイトや情報サイトに掲載されているため、目を通しておきましょう。
悪質な業者の中には、サイトだけを変えて別の業者に見せかける手口をとっている場合もあります。そのため、サイトのデザインなども併せて確認しておくことをおすすめします。
現金化の速度
後払い現金化サービスを利用する人の多くは、通常の金融機関を利用できない理由がある、もしくは急に現金が必要になったため、金融機関を通す時間の取れない人がほとんどです。ですので、申し込みから現金化までの速度は非常に重要なポイントです。
現金化までの速度が速いと、対応が迅速で緊急時にも安心できる業者であると考えられます。入金速度が速い業者は申し込みの当日に振り込みがされますが、遅い業者は1週間ほど待たされてしまうこともあります。しかし、公式サイトなどでは利用者にとってマイナスになるような事実は書かれていないこともあるでしょう。
対応が早い業者を見極める方法として、受付時間を比較する方法があります。対応が早い業者は一般的に土日祝など通常の金融機関が営業していない曜日にも営業しているほか、24時間受付をしているなどの特徴があります。
早いだけでなく、臨機応変に対応をしてもらいやすい業者でもあるので、できるだけ営業時間が長い業者を選ぶようにしましょう。
手続きの方法
注意したいのが、契約の手続きです。通常、後払い現金化サービスでは店舗を訪れることなく利用できるのが特徴です。そのため、申し込みから支払いまですべてオンラインで完結するのですが、反対に対面しないことでどのような業者か分かりづらいというデメリットもあります。
説明が不十分であったり契約を口頭のみで済ませようとしたりする業者は、悪質な業者である可能性が高いので、手続きの方法には十分注意してください。
また、質問などをきちんと答えてくれるかなど、対応についてもよくチェックしておきましょう。威圧的な対応をしてくる業者など、信頼できないと判断したらすぐに利用を控えることをおすすめします。
特に契約書は読み飛ばさずに、不利な内容が書かれていないかをよく確認してください。契約を結んでしまってからでは対応ができないこともあります。
利用者の口コミ
利用者の口コミは非常に有益です。もちろん、口コミの中にはサクラなど業者が書き込んでいるものもあるため、過信しすぎはよくありません。しかし、複数の口コミからどのような業者かを判断する参考にはできるでしょう。
特に注意しておきたいのが、手数料がサイトなどで公表されている通りになっているか、スタッフの対応や雰囲気、申し込みから現金化までどれくらいの時間が必要だったかの3点です。
口コミの中には非常に具体的に書かれているものもあります。匿名掲示板では多くの利用者が情報交換をしているため、疑問があれば質問してみると利用経験者が回答してくれることもあります。
自分だけでは判断が難しい場合は、利用経験者の意見を参考にしてみましょう。
業者の安全性
後払い現金化サービスには多くの業者がいますが、中には悪質な業者も紛れています。特に、後払い現金化サービスよりも先に普及した給与ファクタリングから撤退・廃業して流れている業者は多いといわれています。
給与ファクタリングは高額な手数料や、実際に厳しい取り立てがされたという話もよく見受けられます。ファクタリング業者だから悪い、ということではありませんが、できれば避けたほうが安心できるのではないでしょうか。
安全性の確認は、公開されている情報から判断しましょう。悪質な業者の特徴として、契約書がない、保証人が必要、審査時の提出書類が少なすぎる、公式サイトに運営会社の所在地や代表者の名前、連絡先が記載されていないなどが挙げられます。
口コミからも情報を集められるため、よく確認してください。
ホームページに記載されている情報
たとえ運営会社の所在地が記載されていても、中にはバーチャルオフィスを記載している業者もいます。きちんと会社の規模に見合ったオフィスか、実在する住所かなどを確認しましょう。
また、法人登記をしている業者は、国税庁の法人番号公表サイトから登録の有無を検索できます。登記されていない業者や、資本金が著しく少ない場合は信用度が低いと考えられるでしょう。
悪質な業者に引っ掛かるとどうなる?
万が一、悪質な業者に引っ掛かってしまった場合はどのような事態に陥るのでしょうか。こちらで5つの例をご紹介いたします。
ヤミ金の勧誘
悪質な業者の中にはヤミ金を営んでいる業者もいます。そのため、後払い現金化サービスではなく、ヤミ金の勧誘をしてくる可能性があります。ヤミ金は暴力団などの反社会的組織の資金源にもなっているため非常に危険です。
年利が低いなどの誘惑で魅力的に思えてしまいますが、最終的には厳しい取り立てや恫喝、暴力などの犯罪に巻き込まれかねません。絶対に利用しないようにしましょう。
個人情報の流出
悪質な業者の中には、申し込みをした人の個人情報を売買する業者がいます。個人情報は高値で売買できるため、実際には後払い現金化サービスを行なっておらず、利用者の情報売買を生業にしている業者もいるでしょう。
個人情報の売買先は、ヤミ金など反社会的組織の可能性が非常に高いです。特に理由もなく利用を断られた場合は、ヤミ金の営業電話やメールがこないか十分注意しましょう。もししつこく連絡を取ってくるようになった場合は、自分1人で解決しようとせず、専門機関などに助けを求めるようにしてください。
法外な手数料の請求
通常の金融機関では、利息制限法によって年利は20%程度を上限とされています。しかし、後払い現金化サービスは年利が存在しないため、高額な手数料を請求されてしまうことがあります。
手数料と年利は異なりますが、手数料を年利として換算した場合に100%以上、さらに高額な場合では1,000%を超えることもあります。
給与ファクタリングでは年利ではなく手数料としていましたが、金融庁からは手数料ではなく年利と判断されました。そのため、あまりに高額な手数料を設けている場合はヤミ金や悪質な業者である可能性を疑いましょう。
違法な取り立てや嫌がらせ
通常の金融機関では貸金業法によって取立行為規制がされています。しかし、悪質な業者の場合、自宅や職場に押し掛ける、恫喝、脅迫といった取り立てを行うところもあります。ヤミ金と同じ取り立て手口をとられ、トラブルに発展したケースが全国的に増加しているようです。
万が一、悪質な取り立てにあった場合はすぐに専門機関に相談しましょう。
家族にまで被害が及ぶ可能性もある
緊急連絡先として家族の連絡先を求める業者もいますが、もし支払いができない場合、家族にも取り立てが及ぶ可能性があります。そのため、後払い現金化サービスで申し込みフォームに家族の連絡先を記載するよう求められた場合は、一度冷静になって考えてみてください。家族の連絡先は簡単に渡していいものではありません。
家族の連絡先が不要な業者を探すことをおすすめします。
まとめ
後払い(ツケ払い)現金化サービスは非常に便利なサービスですが、悪質な業者には十分注意してください。また、トラブルが発生した場合は1人で解決することはほぼ不可能です。もしトラブルに巻き込まれたら、まずは無料で相談できる専門機関などを頼るようにしましょう。