アルバイトは大学生やフリーターなど、年代や性別を問わず多くの方が働く雇用形態です。
基本的にアルバイトは時給制なので、毎月の収入が安定していません。そのため時期によっては出費が重なり、まとまったお金が必要になることも…
今回は今すぐお金を手にしたいというアルバイトの方に向けて給与ファクタリングについてご説明いたします。条件さえクリアしていれば問題なく利用することができますよ。
給与ファクタリングは個人を対象としたサービス
どんな立場でも利用できる?
給与ファクタリングを利用する際、審査で書類提出が求められます。書類の中には健康保険証が含まれていることも多くありますが、健康保険証は正社員の場合は社会保険、アルバイトなど非正規雇用の場合は国民保険になります。そのため、業者によっては審査の際に社会保険ではない保険証を提出した人を落とすことがあります。
立場的に社会保険よりも国民保険は収入が不安定とされており、後日きちんと支払いがないと給与ファクタリング業者が損をするので万が一を考えて落とされてしまうことが多いようです。
ただし全ての給与ファクタリング業者が保険証の種類が国民保険だからという理由で審査に落とすわけではありません。中には非正規雇用であっても利用が可能な給与ファクタリング業者もあります。
立場的に正社員よりも不利にはなりますが、給与ファクタリング業者によっては非正規雇用でも利用することができます。給与ファクタリングを利用する最低条件が「毎月給与が入ること」なので、継続して働いている限りは基本的に利用することが可能です。
アルバイトでも利用できるファクタリング業者
それではアルバイトであっても利用可能な給与ファクタリング業者や後払い業者をご紹介いたします。
ひよこペイ(後払い)
ひよこペイは情報商材を後払いで購入し、キャッシュバックサービスを受けることができます。ひよこペイの情報商材は実際に活用することができますし、購入後に再販することもできます。
利用できるプランはAからDまでの4種類となっていますが、公式ホームページには「その他のプランはご相談ください」とあるので、場合によっては対応してもらえる可能性があります。
情報商材は支払い後すぐに送られてきます。キャッシュバックは最短30分で振り込まれるので取引が非常にスピーディーになっています。
ひよこペイの詳しい情報はこちらをご覧ください。
【ひよこペイ】
後払いGOOD(後払い)
後払いGOODは商品を後払いで購入し、商品のレビューを投稿することで報酬が得られます。報酬は商品レビューに対する支払いなので、投稿しなければ現金を得ることはできません。支払いは最長で31日延ばすことができるので、現金が全くない人も利用することができます。
購入可能な商品は、これまではオリジナル電子書籍と、インターネット上の商品検索システムだけでした。しかし、最近になって新たにオリジナル電子書籍プレミアムパックが登場しています。今まであった2種類はどちらも32,000円でしたが、オリジナル電子書籍プレミアムパックは45,000~100,000円と幅があります。宣伝広告費用は29,000~75,000円となっており、これまで利用したい価格帯がなかった人も利用しやすくなっています。
後払いGOODの詳しい情報はこちらをご覧ください。
【後払いGOOD】
キャッシュフィールド(領収書・経費)
キャッシュフィールドは領収書・経費精算ファクタリングです。領収書・経費精算ファクタリングなので商品の購入などはありません。立て替えた経費など本来支払われる権利を買い取ってもらうことで現金を得ることができます。
キャッシュフィールドの詳しい情報はこちらをご覧ください。
※キャッシュフィールドは現在、営業を終了して「デジアート」という会社になっています。デジアートではデジタル現代アートを後払いで購入し、レビュー投稿をすることで現金を得ることができるようになっています。
トーマス(領収書・経費)
トーマスは領収書・経費精算ファクタリングです。携帯電話の料金、立て替えた出張などの経費、通勤費などの経費を買取ってもらえるサービスですが、領収書の審査は行われないので経費でなくても利用することができます。また、相談をすれば領収書がなくても利用ができたという情報もあります。アルバイトなどは経費が存在しないので、事前に相談をしておくと良いかもしれませんね。
以前は公式ホームページ内に監修をしている弁護士の名前がありましたが、現在は消えています。しかしサービス内容は弁護士監修とのことなので、比較的利用しやすいのではないでしょうか。
トーマスの詳しい情報はこちらをご覧ください。
【トーマス】
ラピス(領収書・経費)
ラピスも領収書・経費精算ファクタリングです。経費など立て替えた費用であれば全て買取可能と公式ホームページには記載がありますが、口コミによると請求書でも対応してもらえたとの声があります。そのため、アルバイトなど非正規雇用であっても利用可能と考えられます。
また、たくさん領収書があっても最高で3万円程度までが買取の上限金額となっているようです。そのため、大量の領収書を出しても利用金額が増えるわけではないので3万円くらいを目途に領収書を集めておきましょう。在籍確認は必ずないというワケではありませんが、属性によってはなしにしてもらえるため、利用したい場合は相談してみると良いかもしれません。
ラピスの詳しい情報はこちらをご覧ください。
【ラピス】
アルバイトが給与ファクタリングを利用
最初に軽くお話しましたが、給与ファクタリングを利用するには条件を満たす必要があります。アルバイトなど非正規雇用の属性であっても、条件が揃えば利用可能なのでこちらでご紹介いたします。
利用条件
基本的には「毎月給与が支払われること」のみが給与ファクタリングを利用するための条件なので、正社員だけでなくパート・アルバイトを含む契約社員や派遣社員なども給与ファクタリングは利用できます。また、個人事業主であっても収入が毎月入っているのであれば利用可能です。
ただし、毎月給与が払われることは最低条件なので本当に利用ができるかは各給与ファクタリング業者によって判断が異なります。契約社員は利用可能でもアルバイトでは利用ができないといったケースもあります。また、同じアルバイトという立場でも利用者の状況によって判断が分かれることもあります。
アルバイトでも利用可能となっている給与ファクタリング業者はありますが、本当に利用できるかは審査を受けるまでは分かりません。反対に、正社員であっても必ず利用ができるわけでもありません。
給与ファクタリングは個人を対象にしていますが、基本的には「毎月安定した収入がある正社員」を対象としていることがほとんどです。
正社員でもまだ入社して間もない状態では利用できないこともあります。
利用可能となる対象は実際の利用者が掲示板などで投稿していますので、情報を集めて利用できそうな給与ファクタリング業者を探すことをおすすめします。
提出書類
給与ファクタリングを利用する際には審査が必要となります。審査には必ず求められる書類を提出しなくてはなりません。給与ファクタリングの業者によっては書類審査だけでなく、電話でのヒアリングなどが必要になることもあります。
提出する書類は属性によって異なることもあり、正社員に比べてアルバイトなどの非正規雇用は多くの書類が必要になることがあります。
一般的に必要とされることが多い書類は下記の通りです。
①身分証明書
②銀行通帳
③給与明細書
④IDセルフィー(身分証明書を顔の横などに持った状態で撮影した顔写真)
銀行通帳はネット銀行のスクリーンショットでも可能としている給与ファクタリング業者が多くなっています。
銀行通帳や給与明細書は直近のものだけではなく、過去3ヶ月分程度必要とされることもあります。こちらは利用したい給与ファクタリング業者に問い合わせて確認してください。
審査が通りやすくなるコツ
アルバイトなど非正規雇用が理由で給与ファクタリングの審査に落ちてしまう場合、対策をすることで審査に通る確率をアップさせることができます。最後に審査に通るためのコツについてご紹介いたします。
追加資料を提出する
アルバイトを含む非正規雇用は正社員に比べて信用度が下がってしまうことが、給与ファクタリングの審査に落ちる大きな原因です。そのため、提出書類を増やすことで信用度を上げれば審査に通りやすくなります。
使える書類として挙げられるものは下記の通りです。
①給与明細(提出を求められているよりも多い枚数)
②社員証や名刺、雇用契約書(利用者の立場が分かるもの)
③住民票
④公共料金の領収書
たとえば給与明細書を最新3ヶ月分求められた場合、半年分の給与明細書を提出すると有効です。
勤め先によっては給与の支払いが振り込みではなく手渡しのところもあると思います。手渡しの場合は事前に給与ファクタリング業者に説明をしておきましょう。場合によっては他の書類で審査が通ることもあります。
金額を少なくする
いきなり10万円を利用しようとしても、給与が定額ではないアルバイトは支払いがきちんと行われない可能性があるとして断られることがほとんどです。利用する際は、できるだけ利用金額を少なくすることで、給与ファクタリング業者が支払いの心配をしなくていいと思わせることができます。
一般的には給与ファクタリングの最小利用額は1万円前後とされています。もし多くの金額を利用したい場合は安い金額を利用してから信頼度を上げて交渉することを考えてみると良いでしょう。
また、給与ファクタリングでは希望する金額を必ずしも全額買取ってもらえるわけではありません。希望する金額ではない場合、交渉することもできますがアルバイトなどの非正規雇用は交渉をしても利用金額のアップには繋がりにくくなっています。
長期アルバイトをする
非正規雇用だけではなく、正社員にもいえることですが、長期間同じ職場に勤めていると信用度が上がります。もし今まで職場を転々としていた場合は長期勤務を目指してみてはどうでしょうか。
一般的に、給与ファクタリングで判断される基準は勤続3ヶ月以上といわれています。
また、アルバイトでも一定の条件を満たせば社会保険への加入が可能になっています。国民保険ではなく社会保険になることで、アルバイトも給与ファクタリングの審査に通りやすくなるので条件を満たしている場合は勤め先に訪ねてみることをおすすめします。
デメリットも把握しておく
便利な給与ファクタリングですが、もちろんメリットだけではありません。デメリットを知っておかなければ利用してから後悔することもあります。利用の前に必ずデメリットを確認してください。こちらでは給与ファクタリングのデメリットについてご紹介いたします。
給与ファクタリングでよく挙げられるデメリットとして、利用手数料が高額であることが挙げられます。2020年2月に給与ファクタリングは貸金業であるという判決が出ました。そのため、これまで手数料とされていた金額が金利として扱われるようになっています。
貸金業法によって、金利は年20%までと定められています。そのため20%を超える場合は法律違反とされてしまいます。
仮にキャッシングで年率18%を1ヶ月(31日)間、10万円で利用したとします。
JACCSの公式ホームページに掲載されている計算方法では、
「利息=利用金額×18%(年率)÷365×利用日数」とされているので、当てはめると下記の通りになります。
1,528円(利息)=100,000×18%÷365×31
一方、給与ファクタリングを利用する場合、10万円の利用では手数料は10%で1万円となります。キャッシングと比較すると8,472円もの差があります。
ただし給与ファクタリングは信用情報に履歴が残りませんが、キャッシングは履歴が残ります。支払いの延滞などがない限り悪影響を及ぼすことはありませんが、気になる方は給与ファクタリングの方が安心できるかもしれませんね。
また、これまでとは異なり給与ファクタリングが貸金業とされたことで、給与ファクタリング業者も貸金業登録を行わなくてはならないとされています。登録を行っていない場合、ヤミ金と同じであるとされているので、利用する際は必ず給与ファクタリング業者が貸金業登録をしているか確認をとりましょう。貸金業登録は金融庁のホームページから検索することができます。
給与ファクタリングはアルバイトを含む非正規雇用でも、給与ファクタリング業者によっては対応してもらえます。ただし利用条件などが正社員とは異なることもあるので、審査を受ける前に一度問い合わせをしておくことをおすすめします。